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——最近の女性は「強すぎる」と言われていることをどう思いますか? |
中村 中:今は、女性も男性と肩を並べて生きていく時代。 「男女平等」を求めることもすごくいいことです。ただ、男性には男性の役割があって、女性には女性の役割があると思う。お互いがバランスを保つことで、「平等」が成立する。「女性が強い」と言われるのは、このバランスが保てないからかもしれません。時には、男性を立ててあげることも必要だと思います。 |
——今の女性に足りないものって? |
中村 中:どんなことが起きても、たとえ面倒であっても、「自分はどうなってもいいや」という風に投げやりにならないで欲しい。常に「美しくなりたい」と思うことで、スタイルを意識するし、メークも丁寧になる。それだけで全然違ってきます。私は、「綺麗にしておかないと周りから見放される」といった恐怖心を常に抱くようにしています。そうすることで、「もっと綺麗になりたい」という意欲が掻き立てられるから。女性は、男性に求められることによって魅力的に輝きます。受身という意味ではなく、女性は器で、男性は水差しのようなもの。常に求め続けられる努力をして欲しいなと感じます。 |
——中さんの理想とする「イイ女」とは? |
中村 中:昔は、相手の嘘や行動を見透かしていながら、気づかないふりをするのが、大人の「イイ女」だと思ってました。でもそれだけじゃ、ただの都合のイイ女ですよね(笑) 。今は、相手と対等でいられる女でありたいと思います。 素直な心だけで人と接することができる女性はとても魅力的です。世渡りのためだけの関係や、自分の都合に合わせて相手を選んだり、女であることを武器にした愛したりといった駆け引きは、その場しのぎでしかない。誰にでも、男性を虜にして気持ちがいい時期はあるけど、そこに“真心”が存在していなければ長続きはしません。相手の気持ちを考えてあげることで、相手も自分の気持ちを分かってくれる。そんな関係を築けている人が私にとっての「イイ女」です。 |
——これまでそんな理想の女性像に当てはまる芸能人っていましたか? |
中村 中:舞台『下町日和』で共演した宝生舞さんは、無垢で、とても心が透き通っている方でした。自分を飾らず、誰にでも同じように接してくれる、心の中にいつも“青春”があるような。宝生さんご自身は「我が強く、流されないように生きている」と言っていましたが、「これでいいと思う?」と迷うことも多々あって、そこがまた人間らしくてカワイイと思いました。 |
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